第78回西日本泌尿器科学会総会(The 78th Annual Meeting of West Japan Urological Association)

会長
井川 掌
(久留米大学医学部泌尿器科学講座 主任教授)
会期
2026年11月5日(木)~7日(土)
会場
久留米シティプラザ
〒830-0031 福岡県久留米市六ツ門町8-1

会長挨拶

第78回西日本泌尿器科学会総会の開催にあたって
「次代へ繋ぐ、泌尿器科医の 知・仁・勇」

会長

第78回西日本泌尿器科学会総会
会長 井川 掌
久留米大学医学部泌尿器科学講座 主任教授

この度第78回西日本泌尿器科学会総会を2026年11月5日(木)から7日(土)の3日間、福岡県久留米市の久留米シティプラザを会場として開催させていただくことになりました。この機会を与えて頂いた事は、私共の教室、同門のみならず、久留米大学とこの地域にとりましても大変栄誉な事であると実感しております。理事をはじめとした学会役員の皆様、西日本泌尿器科学会会員の皆様方、そして関係各位のお力添えに心より御礼申し上げます。

さて、本学が本総会を担当致しますのは、前教授である松岡 啓先生が第63回を2011年に開催されて以来、 15年振りとなります。今回再び久留米の地で開催させていただく事を大変嬉しく思いますと共に、非常に身の引き締まる思いでございます。

今回のテーマは「次代へ繋ぐ、泌尿器科医の知・仁・勇」とさせていただきました。知・仁・勇とは四書である中庸に記された、最も大切な三つの達徳とされています。人として、また一泌尿器科医として備えるべき目標であるとも考えます。これまで数多の泌尿器科の先達により、沢山の知恵・知識、他者を思いやる仁の心、そしていかなる状況下でも英断を下す勇気が積み重ねられてきました。我々はこれを引き継ぎながら現在一人一人の患者さんに向き合い、最適な泌尿器科医療を提供すべく日々力を注いでまいりました。その一方で、社会の変化とともに現代医療は時々刻々と確実に進化を続けています。泌尿器科領域は特にそれが顕著であると感じますし、これからの10年間はこれまでの10年間よりも更に驚くべき深化を遂げることは間違いないと考えます。次代を担う泌尿器科医はAIをはじめとした様々な技術の革新と進歩により、Precision Medicineが真の意味で臨床実装を遂げる瞬間に立ち会うのだと思います。第78回総会ではこれまでの泌尿器科学を総括し今一度振り返るとともに、これを次の世代・次の時代へ繋げ、さらに昇華させる機会になるようなプログラムを鋭意企画したいと思います。あわせて発表や議論の場で一人でも多くの皆様のお力添えを賜りますよう、是非よろしくお願い申し上げます。

久留米市は福岡県南部の筑後地域、筑紫平野のほぼ中央に位置する地方中核都市で、近隣の福岡市、熊本市へも新幹線で約20分弱の距離にあります。また北は背振山系、南東は耳納山系に囲まれ、九州最大河川である筑後川が流れる自然豊かな環境にもございます。有名な観光地は決して多くございませんが、是非多くの皆様に足をお運びいただき、総会での熱い議論に加え、焼き鳥や豚骨ラーメンなどのB級グルメや筑後の美酒とともに11月初旬の心地よい久留米の気候をお楽しみいただければ幸いです。教室員一同、心よりお待ち申し上げております。